高校生から大学費用の積み立てを始めても間に合う?逆算シミュレーション
結論:間に合うかどうかは「目標額」と「残り年数」次第
「子どもが高校生になってしまったけど、大学費用の積み立てができていない…」——こうした悩みは共働き世帯でも珍しくありません。
結論から言えば、高校1年生(残り3年)からでも積み立てはできます。ただし月額が大きくなる上、NISAは元本割れリスクがあるため預貯金との組み合わせが必須です。
この記事では残り年数別の逆算試算と、具体的な積立方法を解説します。
大学費用の目標額を確認する
まず積み立ての目標額を設定します。
出典:文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版・「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」
| 進学先 | 4年間の費用目安(自宅通学) | 4年間の費用目安(一人暮らし) |
|---|---|---|
| 国立大学 | 約250万円 | 約600万円 |
| 私立大学(文系) | 約430万円 | 約750万円 |
| 私立大学(理系) | 約550万円 | 約880万円 |
最低でも 250万〜430万円 を目標として設定します。修学支援新制度の対象になる場合は授業料減免があるため、実質負担はさらに減る可能性があります。
残り年数別の逆算試算
高校1年生スタート(残り約3年)
| 目標額 | 月積立額(預貯金) | 月積立額(NISA年利3%想定) |
|---|---|---|
| 250万円 | 約69,000円 | 約66,000円 |
| 400万円 | 約111,000円 | 約106,000円 |
残り36ヶ月での積み立てには月7〜11万円が必要です。NISAは運用期間が短く、入学直前に相場が下落するリスクがあります。この期間は定期預金・積立定期をメインにすることを推奨します。
高校2年生スタート(残り約2年)
| 目標額 | 月積立額(預貯金) |
|---|---|
| 250万円 | 約104,000円 |
| 400万円 | 約167,000円 |
残り24ヶ月になると月10万円以上が必要になり、積立だけで準備するのは現実的でないケースも。既存の貯蓄・退職金・奨学金の併用も視野に入れてください。
高校3年生スタート(残り約1年)
1年での積み立てには月20万円超が必要なため、積み立てよりもまとまった現金(既存貯蓄)からの捻出か奨学金利用が現実的です。
高校生から始める場合の積み立て方針
NISAは「補助的に使う」位置づけ
| 積立手段 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 積立定期・普通預金 | 残り2年以内のケース | 金利は低いが元本保証 |
| NISA(つみたて枠) | 残り3年以上のケース | 元本割れリスクあり。大学入学前に相場下落の可能性 |
| 奨学金(給付型) | 所得要件を満たす場合 | 返済不要。修学支援新制度の給付型奨学金も対象確認を |
既存貯蓄の棚卸しが先決
積み立てを始める前に、以下を確認してください。
- 家計全体の貯蓄残高(夫婦合算)
- 児童手当の蓄積額(使わずに積み立てていた場合)
- 学資保険の満期額・払戻金
- 修学支援新制度・奨学金の対象要件
これらを合算した上で「不足分を積み立て or 奨学金で補う」という逆算が有効です。
よくある Q&A
Q. 高校生から始めるならNISAより普通預金の方が安全?
A. 残り2年以内であれば預貯金が基本です。残り3年あるならNISAで少額から始めつつ、メインは積立定期にするバランスが現実的です。
Q. 奨学金はできるだけ使いたくないが、代替手段は?
A. 修学支援新制度(給付型)の対象になるかを確認するのが第一歩です。返済不要の給付型であれば積極的に活用できます。所得要件は多子世帯緩和もあるため、改めて確認してみてください。
Q. 積立定期とNISAを両方使う場合の比率は?
A. 残り3年であれば「積立定期7:NISA3」程度が目安です。NISAは入学直前(1年前)には現金化し、相場リスクを避けることを推奨します。
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※投資には元本割れのリスクがあります。余裕資金の範囲で検討してください。
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