教育費をNISAで積み立てる方法【2026年・年齢別早見表】
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結論:2026年の教育費積立は親のつみたて投資枠が主戦場です
「教育費をNISAで積み立てたいけれど、元本割れが怖い」「いつ始めればいいか」「学資保険との使い分けは?」——こうした疑問を持つ共働き世帯は多いです。
2026年9月時点の答えは、子どもが小さいうちに親名義のつみたて投資枠を始める、です。運用成果を保証するものではありませんが、時間を長く取れるほど、積立額を抑えやすい、という関係は変わりません。近い時期に使う入学金・受験費は預貯金で確保し、時間のある分だけを投資に回す、という分け方が基本です。
2027年1月からは、0〜17歳向けのこどもNISA(未成年者特定累積投資勘定)が始まる予定です。年間60万円・生涯600万円が目安で、口座開設の受付は2026年10月から順次、という案内です。詳細はこどもNISAとは?未成年口座とジュニアNISA廃止後の違いを参照してください。2026年のうちに積むなら、待つより親のNISAを先に動かす方が現実的です。
投資信託の価格は変動し、元本割れの可能性があります。以下の早見表は年利5%を置いた参考試算であり、実際の増減を約束するものではありません。
新NISA(2024年〜)の教育費活用ポイント(2026年)
親名義のNISAの基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間投資上限 | つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=合計360万円 |
| 生涯非課税枠 | 1,800万円 |
| 非課税期間 | 無期限 |
| 引き出し | いつでも可能(当年の枠の再利用は翌年以降) |
教育費目的には**つみたて投資枠(年120万円、月あたり最大10万円)**が向きやすいです。長期・積立・分散に適した一定の投資信託が対象で、インデックスファンドが中心です。成長投資枠は個別株なども買えますが、入学金のように期限が決まっている資金には値動きが大きくなりがちです。
課税口座との差(試算例)
通常の課税口座では、運用益に約20.315%の税金がかかります。NISAではその税金がかかりません。
例:18年間・月1万円・年利5%で積み立てた場合(計算上の目安)
- 課税口座:元本216万円+運用益約114万円→税引後約307万円
- NISA:元本216万円+運用益約114万円→非課税約330万円
差額は約23万円、という計算です。利回りも期間も仮定です。マイナスになれば、この差は出ません。
2026年と2027年の使い分け
| 時期 | 教育費積立で使いやすい器 |
|---|---|
| いま〜2026年中 | 親のつみたて投資枠。必要なら課税口座や預貯金 |
| 2026年10月〜 | こどもNISAの口座開設受付が順次始まる予定。買付けは2027年1月から |
| 2027年以降 | 親のNISAとこどもNISAの併用が候補。払出し制限と贈与の扱いに注意 |
こどもNISAは子ども本人の財産になり、原則18歳まで引き出せません。入学金の振込に使う前提では、親のNISAや普通預金の方が扱いやすいことがあります。
子どもの年齢別・目標額別 月積立額早見表(NISA・年利5%想定)
投資には元本割れリスクがあります。表は複利5%が毎年続いた場合の参考値です。実際の利回りは前後し、元本を下回る年もあります。貯蓄のみの列は利息ゼロの単純割りです。
目標額の目安は、文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版および私立大学の学生納付金調査を踏まえた概算です。進路・寮・仕送りで実額は大きく変わります。
目標200万円(国公立大学・自宅通学ベース)
| 子どもの年齢 | 大学まで | 月積立額(年利5%) | 月積立額(貯蓄のみ) |
|---|---|---|---|
| 0歳 | 18年 | 月5,840円 | 月9,260円 |
| 3歳 | 15年 | 月7,610円 | 月11,110円 |
| 6歳 | 12年 | 月10,430円 | 月13,890円 |
| 9歳 | 9年 | 月15,030円 | 月18,520円 |
| 12歳 | 6年 | 月24,590円 | 月27,780円 |
目標400万円(私立大学・文系・自宅通学ベース)
| 子どもの年齢 | 月積立額(年利5%) | 月積立額(貯蓄のみ) |
|---|---|---|
| 0歳 | 月11,690円 | 月18,520円 |
| 3歳 | 月15,220円 | 月22,220円 |
| 6歳 | 月20,860円 | 月27,780円 |
| 9歳 | 月30,060円 | 月37,040円 |
目標600万円(私立大学+仕送り4年ベース)
| 子どもの年齢 | 月積立額(年利5%) | 月積立額(貯蓄のみ) |
|---|---|---|
| 0歳 | 月17,530円 | 月27,780円 |
| 3歳 | 月22,830円 | 月33,330円 |
| 6歳 | 月31,290円 | 月41,670円 |
運用ありと貯蓄のみを比べると、0歳スタートで目標400万円の場合、月約7,000円の差が出る計算です。18年では約150万円です。差が出るのは、想定どおり複利が働いたときに限ります。子どもが中学生以上なら、残り年数が短いため、投資比率を下げて現金の割合を上げる方が安全側です。
月額の逆算は子どもの大学費用、月いくら積み立てれば間に合う?も参照してください。
商品選びの基本:分散とコストを優先する
教育費のつみたて投資枠では、次の観点で商品を選ぶ家庭が多いです。特定の銘柄を推奨するものではありません。
| 基準 | 検討しやすい例 | 慎重になりやすい例 |
|---|---|---|
| 種別 | インデックスファンド | テーマ型・短期売買前提の商品 |
| 信託報酬 | 低いもの(例:年0.2%未満の指数連動) | 年1%を超えるもの |
| 対象指数 | 全世界株式・米国株式など分散の広い指数 | 単一テーマ・単一国の集中 |
具体的な商品名は、各証券会社のつみたて投資枠の対象リストで確認してください。リストは改定されます。
余裕資金の範囲で積み立てること、ボーナス月だけ増やすなど家計の波に合わせることが、途中で止めない条件になります。児童手当を全額投資に回す必要はありません。
元本割れリスクへの対処:出口戦略が鍵
NISAで教育費を積むときの大きいリスクは、「大学入学直前に市場が下がる」ことです。増えることより、必要な年に現金があるかを先に見ます。
出口の目安
| 時期 | 検討しやすいアクション |
|---|---|
| 子ども0〜中学生 | つみたて投資枠でインデックスファンドを継続 |
| 高校入学前後(16歳) | 使う予定の30〜50%を、値動きの小さい器へ移し始める |
| 高校3年(17〜18歳) | 初年度の入学金・授業料相当を現金化する |
| 大学入学後 | 残りは在学中に分けて取り崩す |
「全額株式のまま入学まで待つ」は、直前下落に弱いです。高校入学を目安に段階的に現金化する計画を、積立開始時から書いておくと慌てにくいです。詳細はNISAで貯めた教育費はいつ取り崩す?と元本割れしたらどうする?を参照してください。
こどもNISAを2027年以降に使う場合も、原則18歳まで引き出せない点を出口計画に入れてください。12歳以降は条件付きで払出しできる予定ですが、書類と審査が間に合うとは限りません。
NISAと学資保険の使い分け
「全部NISA」「全部学資保険」より、役割を分ける方が家計に合いやすいことがあります。返戻率や保険料は商品ごとに違い、この記事では個別商品を勧めません。
| 状況 | 検討しやすい分け方 |
|---|---|
| 片働きで、親に万一のときの教育費を残したい | 払込免除のある保障+NISA |
| 共働きで、保障は別の生命保険で足りている | NISA中心 |
| 子どもが10歳以上 | 残り期間が短い→預貯金や貯蓄型の割合を上げる |
| NISA枠を老後・住宅に使っている | 教育費は別の器(預貯金、こどもNISAの検討、保険) |
学資保険との損得比較は学資保険は今でも意味ある?2026年版と学資保険 vs 投資信託を参照してください。
NISA積立を始める証券口座の考え方
つみたて投資枠を使うには、NISAに対応した証券口座が必要です。主要ネット証券では、口座開設・維持の手数料がかからないことが多く、国内株式の売買手数料が無料の会社も増えています。差が出やすいのは、投信の取扱い、クレジットカード積立の有無、アプリの見やすさです。
開設のタイミングは、子どもが小さいほど残り年数が伸びます。口座だけ先に開き、積立額は後から変えても構いません。いつまでに開くかの逆算は教育費の積み立てはいつまでにNISA口座を開設すればいい?、比較の観点は教育費の積立、どの証券口座で始める?です。
2026年10月からこどもNISAの受付を始める会社では、親権者の口座が同じ会社にあることを条件にする例があります。楽天証券の手順は楽天証券こどもNISA口座開設の手順【2026年10月予定】を参照してください。キャンペーン額は予定であり、受け取りを保証するものではありません。公式の条件を確認してください。
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よくある Q&A
Q. 子どもが0歳でNISAを始めるとしたら、月いくら?
A. 国公立大学(目標200万円)なら月約6,000円(年利5%想定)、私立文系(目標400万円)なら月約12,000円が計算上の目安です。利回りは仮定です。まず目標額を決めてから、家計で続く額に落とします。
Q. 子ども名義でNISA口座を作れますか?
A. 現行のつみたて投資枠・成長投資枠は、原則としてその年の1月1日時点で18歳以上です。2027年1月からは、0〜17歳向けのこどもNISAが始まる予定で、2026年10月から口座開設の受付が順次始まる案内です。2026年中の積立は親名義が中心です。こどもNISAは払出し制限と贈与の扱いがあるため、入学金用途とは分けて考えてください。
Q. 積み立て途中で換金できますか?
A. 親のNISAはいつでも換金できます。換金した分の非課税枠は当年は再利用できず、翌年以降に戻る仕組みです。こどもNISAは原則18歳まで引き出せません。
Q. インデックスファンドなら元本は守られますか?
A. 守られません。指数に連動するだけで、指数自体が下がれば評価額も下がります。特定の投資商品を推奨するものではありません。長期で続けることと、使う数年手前で現金比率を上げることが、教育費ではセットです。
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出典・参考資料
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト
- 金融庁「『令和8年度税制改正の大綱』の概要(アクセスFSA 2026年2月号)」
- 文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版
- 文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査」