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学資保険 vs 投資信託 18年間の損得を試算比較【2026年版】

更新日:2026-05-04 / 全学年 / 教育費積み立て

結論:純粋な資産形成なら投資信託が有利——ただし「保障」目的なら学資保険にも合理性がある

18年間・同額を積み立てた場合、返戻率ベースで比べると学資保険は105〜108%、投資信託(年利5%想定)は約234% と大きな差が生まれます。

ただし、「どちらが得か」は家庭の状況によって変わります。

  • 親に万一のことがあった場合のリスクを保険でカバーしたい → 学資保険が合理的
  • 純粋に18年間の資産最大化を目指す → 投資信託(つみたて投資枠)が有利
  • 両方の目的を一度に果たしたい → 生命保険+投資信託の組み合わせ

この記事では数値で比較しながら、家庭に合った選択基準を解説します。


学資保険とは:仕組みと返戻率の実態

学資保険は「子どもの教育費を積み立てる貯蓄型保険」です。毎月の保険料を支払い続けると、大学進学のタイミングなどで満期保険金を受け取れます。

主要な学資保険の返戻率(2026年版)

保険会社 払込期間 月額保険料目安 満期保険金 返戻率
JA共済(こども共済) 17歳払済 約17,000円 約370万円 約108%
かんぽ生命 18歳払済 約15,000円 約300万円 約104%
ソニー生命 17歳払済 約17,500円 約382万円 約108%

返戻率は「払込総額に対して何%戻るか」を示します。105〜108%前後が現在の水準です。

学資保険の主なメリット

1. 契約者(親)が死亡・高度障害になった場合、以降の払込が免除される

これが最大のメリットです。万一があっても教育費が確保されるため、特に幼い子どもを持つ共働き世帯には有効な保障です。

2. 強制的に積み立てられる

保険料の未払いは失効につながるため、「使い込む心配がない」というメリットもあります。

3. 満期保険金は確定している

元本が保証されており(払い込んだ分以上戻る)、相場変動のリスクがありません。

学資保険のデメリット

  • 途中解約すると元本割れする
  • インフレに弱い(名目額は増えるが実質購買力は下がる可能性)
  • 返戻率が低く、長期の資産形成には非効率

投資信託(つみたてNISA)とは:仕組みと期待リターン

NISA口座を使った投資信託の積み立ては、株式インデックスファンドを毎月一定額購入し続ける方法です。2024年からの新NISAではつみたて投資枠(年120万円上限)で長期積み立てができます。

18年間・月1万5,000円積み立てた場合のシミュレーション

年利(想定) 積立元本 18年後の評価額 運用益
0%(銀行預金) 324万円 324万円 0円
3%(保守的) 324万円 約430万円 約106万円
5%(標準的) 324万円 約561万円 約237万円
7%(楽観的) 324万円 約736万円 約412万円

※ NISA口座では運用益が非課税。通常は利益の約20.315%が課税されます。

過去20〜30年の全世界株式インデックス(MSCI-ACWI相当)の平均年利は5〜8%程度でした。ただし将来の成績を保証するものではありません。

投資信託のメリット

  • 長期的には学資保険より高いリターンが期待できる
  • NISAで運用益が非課税
  • いつでも換金できる(流動性が高い)
  • インフレに強い

投資信託のデメリット

  • 元本割れリスクがある
  • 相場が下落したまま大学入学を迎える「シーケンスリスク」がある
  • 万一の場合の保障機能がない

18年間・同額を積み立てた場合の直接比較

月1万7,000円を18年間積み立てた場合(総積立額:約367万円):

比較項目 学資保険(返戻率108%) 投資信託(年利5%想定)
18年後の受取額 約396万円 約662万円
増加額 約29万円 約295万円
増加率 108% 約180%
元本割れリスク なし あり
親の万一時の保障 あり(払込免除) なし
途中解約 元本割れ いつでも可

シーケンスリスクへの対策

投資信託の最大のリスクは「大学入学直前に相場が急落した場合」です。

対策:子どもが中学生・高校生になったら段階的にリスクを下げる

  • 小学生まで → 株式インデックスファンドで積み立て継続
  • 中学生 → 新規積み立てをバランス型ファンドに切り替え
  • 高校生 → すでに積み立てた分を現金・債券に徐々に移行

「出口戦略を最初から組み込む」ことで、シーケンスリスクを管理できます。


どちらを選ぶべきか:判断フロー

Q1. 親(特に主な収入担当者)に万一のことがあっても
    教育費を確保したい?
  → はい → 学資保険の「払込免除」機能を優先検討
  → いいえ → Q2へ

Q2. 投資元本が一時的に減るリスクを受け入れられる?
  → はい → 投資信託(NISA)が有利
  → いいえ → 学資保険(または定期預金)

Q3. 両方の目的を持ちたい?
  → 掛け捨て生命保険(月数千円)+投資信託の組み合わせが
    コスト効率が高い場合が多い

よくある Q&A

Q. 学資保険はすでに入っている。今から投資信託も始めるべき?

A. 可能であれば並行がおすすめです。学資保険で「最低限の確定額」を確保しつつ、NISAで上乗せを狙う戦略は、リスク分散の観点から合理的です。

Q. 学資保険を途中解約して投資信託に乗り換えるべき?

A. 解約返戻金が元本を割っている場合、乗り換えは損確定になります。加入から日が浅い場合(2〜3年以内)は検討の余地がありますが、長期加入後の解約はほぼメリットがありません。まず解約返戻金の試算を保険会社に依頼してください。

Q. ジュニアNISAはもう使えない?

A. ジュニアNISAは2023年末で廃止されました。現在は親名義の新NISAを教育費目的で活用するのが主流です。

Q. 証券口座はどこで開くべき?

A. 手数料・ファンドラインナップ・使いやすさから、SBI証券・楽天証券・マネックス証券あたりが選択肢になります。FP(ファイナンシャルプランナー)への相談も有効です。


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