教育費ガイド

年収800万・子ども2人で塾代月5万円はきつい?教育費ピークを試算

更新日:2026-05-15 / 小学4〜6年生・中学1〜3年生 / 塾費用・教育費・家計

結論:年収800万円・子ども2人で塾代月5万円は、教育費ピーク次第できつくなります

世帯年収800万円と聞くと、教育費に余裕があるように見えるかもしれません。けれども子どもが2人いて、どちらか一方でも塾代が月5万円になると、年間負担は60万円です。2人分なら月10万円、年間120万円になります。

結論から言うと、年収800万円・子ども2人の家庭で塾代月5万円を続けるなら、大学費用と教育費ピークを同時に見る必要があります。毎月払えていても、受験学年、入学金、大学初年度費用が重なると、貯蓄の取り崩しが急に大きくなるためです。

この記事では、年収800万円世帯の手取り目安、子ども2人の教育費ピーク、塾代を続ける判断基準を整理します。


年収800万円の手取りと、塾代月5万円の負担感

世帯年収800万円の場合、家族構成や社会保険料、扶養状況によって差はありますが、手取りはおおむね年600万〜650万円前後になることが多いです。月平均では50万〜54万円ほどです。

ここから住宅費、食費、水道光熱費、通信費、保険料、車関連費、習い事、帰省・レジャー費を払うと、教育費に自由に使える金額は想像より小さくなります。

支出項目 月額目安
住宅ローン・家賃 12万〜16万円
食費・日用品 10万〜13万円
水道光熱費・通信費 5万〜7万円
保険・車・交通費 5万〜10万円
習い事・学校費用 3万〜8万円
塾代 5万円

塾代月5万円は、年間で60万円です。手取り620万円なら、塾代だけで手取りの約10%を使う計算になります。さらに講習代、教材費、模試代が加わると、実際の年間負担は70万〜90万円に近づくこともあります。

文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度版では、学校教育費と学校外活動費を含む年間学習費は、公立中学校で約54.2万円、私立中学校で約156万円、公立高校で約59.8万円、私立高校で約103万円です。塾代月5万円は、それだけで公立中学校・公立高校の年間学習費平均に近い負担です。


子ども2人で教育費ピークが重なるケース

子ども2人の家庭で注意したいのは、1人分の塾代ではなく、支出の山が重なる時期です。

年齢差 起こりやすいピーク
2歳差 上の子の大学入学と下の子の高校受験が近い
3歳差 上の子の大学受験と下の子の高校受験が同じ年になりやすい
4歳差 上の子の大学費用中に下の子の高校・中学費用が重なる

たとえば3歳差の場合、上の子が高校3年生のとき、下の子は中学3年生です。大学受験と高校受験が同時に来るため、塾代、模試代、受験料、入学金、制服・教材費が同じ年度に集中します。

この年に上の子の大学受験塾が月7万円、下の子の高校受験塾が月5万円になると、塾代だけで月12万円、年間144万円です。さらに大学の初年度費用が加わると、貯蓄を崩さずに乗り切るのは難しくなります。


塾代月5万円を続けてもよい家庭の条件

月5万円の塾代がすべて悪いわけではありません。受験直前期や、明確に成果が出ている時期なら、短期的に教育費を厚くする合理性があります。

続けてもよい目安は、次の条件を満たしていることです。

  • 毎月の貯蓄がゼロになっていない
  • 大学費用の積み立てを止めていない
  • 生活防衛費を取り崩していない
  • 講習代込みの年間上限を決めている
  • 子ども本人が塾を使いこなしている
  • 3か月〜半年単位で成績や学習習慣の変化を確認できる

特に大切なのは、「通常月5万円」ではなく「年間でいくらか」を見ることです。月謝が5万円でも、春期・夏期・冬期講習、模試、教材費を含めると年80万円を超えることがあります。


見直した方がよいサイン

次の状態が出ている場合は、塾をやめるかどうかではなく、費用設計を見直すタイミングです。

サイン 起きていること
ボーナスで講習代を埋めている 通常の家計に教育費が収まっていない
大学費用の積み立てを止めた 将来の大きな支出を先送りしている
夫婦の片方だけが不安を抱えている 家計判断が共有されていない
成果が見えないまま科目数が増えている 費用対効果を確認できていない
下の子の教育費を考えられていない 2人分のピークを見落としている

見直しは、教育を諦めることではありません。科目数を絞る、講習を必要な単元だけにする、個別指導から集団・オンラインへ切り替えるなど、学習量を残しながら負担を下げる方法があります。


年収800万円世帯の現実的な上限額

家計により差はありますが、年収800万円・子ども2人の家庭では、塾代を「月額」ではなく「年間教育費枠」で管理するのが現実的です。

管理方法 目安
通常月の塾代 1人あたり月3万〜5万円
講習込みの年間上限 1人あたり年60万〜80万円
2人分の教育費ピーク 年150万〜250万円を事前に想定
大学初年度費用 国立約81.8万円、私立平均約147.7万円を別枠で準備

大学費用については、文部科学省の調査で国立大学の標準的な授業料は年535,800円、入学金は282,000円、私立大学の平均授業料は959,205円、入学金は240,806円です。塾代を増やすほど、この大きな支出への備えが薄くなっていないかを確認する必要があります。


よくある誤解 Q&A

Q. 年収800万円なら塾代月5万円は普通ですか?

A. 世帯年収だけでは判断できません。子どもの人数、住宅費、大学費用の準備状況、老後資金の積み立て状況によって負担感は大きく変わります。月5万円は年60万円なので、軽い固定費ではありません。

Q. 子ども2人とも塾に行くなら、月10万円は仕方ないですか?

A. 受験期だけ一時的に月10万円になる家庭はあります。ただし、年間120万円以上の支出になるため、いつまで続けるのか、講習代込みで上限はいくらかを決めておく必要があります。

Q. 塾代を下げると受験で不利になりますか?

A. 必ず不利になるわけではありません。苦手科目だけ塾を残す、過去問演習だけ外部講座を使う、通信教育や映像授業を併用するなど、費用を下げながら学習量を維持する方法があります。

Q. 大学費用と塾代はどちらを優先すべきですか?

A. 受験直前期を除けば、大学費用の準備を止めてまで塾代を増やすのは慎重に考えるべきです。大学入学時には入学金・授業料・一人暮らし準備など、大きな支出が確実に発生します。


あなたの家庭の実質負担額を計算する

年収800万円でも、子どもの年齢差、進路、塾代、大学費用の重なり方で必要額は大きく変わります。月5万円を続けてよいかは、今月の家計だけでなく、10年単位の教育費ピークで確認しましょう。


📊 Gaku-Sim シミュレーターで無料試算

塾代だけでなく、小・中・高・大学の全期間の教育費と 資産形成のバランスを一括でシミュレーションできます。

👉 無料で試算する → Gaku-Sim


関連記事

あなたの家庭の教育費の実態を数字で把握しませんか?

無料でシミュレーションする

登録不要・5分で完了